『ハマナスの咲く頃・・・』

2015年、秋

釧網線のとある駅舎に降り立つ

緑の原野は金色に変化し

蒼かった穹は

オホーツクの寒空に呑まれてゆく・・・

あれから

何年経ったのだろう・・・

新しき物は朽ちゆく

古きものは呑まれゆく・・・

人は時間の枠と云う概念の中で生きゆく

時間は戻らない・・・

戻らない時間を戻そうと

人は

旅立つ・・・

朽ちゆく過程で見つけた最後の証し

柵に書かれた・・・

あの日の

思ひ出・・・

変わらぬものは

オホーツクの風・・・

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あれから・・・

5年・・・

見上げれば